英語を勉強し始めて、最初につまずくポイントとして日本語と語順が異なるということが挙げられます。
今回はその中でもどの文を作る際にも役立つ「基本の語順」についてご紹介します。
時をあらわす表現は動詞の前に置く
時をあらわす表現(以降、時表現)は動詞句以降が表す行為、状況がいつ起こったのかを指定する要素です。
時節を決めるのは動詞を選ぶ前に行われます。
例えば、現在の出来事を述べたいならば現在形、過去の出来事を述べたいならば過去形、未来の出来事を述べたいならば未来形などといったものです。
日本語の場合、時を表す表現は「柴犬と散歩しました」と言うように動詞(例:散歩する)の後ろに置かれるため、英語とは逆になります。
日本語と英語の語順の違いを意識して文を作るようにしてください。
- 現在形の例:She likes to watch movie.「彼女は英語を見ることが好きです」
- 過去形の例:I walked with my dog.「わたしは飼い犬と散歩しました」
- 現在完了形の例:They have known my sister for a long time.「彼らはわたしの妹を長い間知っています」
助動詞は動詞の前に置く
will「~だろう」、may「~かもしれない」、should「~すべきだ」などの助動詞は、話し手の心理を伝える要素になります。これらは常に動詞句の前に置かれます。
※助動詞はあくまで話し手の心理内での話であるため、後ろに続く動詞句の内容が事実かどうかはまた別の話になります
例:She may be sleeping.「彼女は寝ているかもしれない」
「彼女が寝ている」というのが事実かどうかはわからず、あくまで話し手の推測(~かもしれない)の文になります
これが日本語の場合は「彼女は寝ているかもしれない」と助動詞の要素は動詞の後ろに置かれます。こちらも英語と日本語の語順が異なっています。
否定表現は否定したい語句の前に置く
英語では否定表現は否定したい要素の前に置かれ、「その後ろの要素を否定します」と指定する形になります。
日本語では何かを否定する場合、「わたしは~ではありません」と文末に置かれる要素のため、こちらも英語と日本語で語順が異なります。
例:Foreigners don’t like octopus.「外国人はタコが好きではありません」
「タコが好き」という要素を否定(ではありません)するため、like octopusの前に否定のdon’tが置かれるというわけですね。
まとめ
今回は英文を作る上で基本となる「時表現」「助動詞」「否定」の語順についてご紹介しました。
ただ英文を和訳したり、読むだけではなかなか語順通りに文を作るという意識が生まれにくいです。
ぜひ今回の内容を意識して英文を作ってみてください。