命令文とは、「~しなさい」といった意味の文です。「命令」というと口調が強くなりがちなイメージを持つかと思いますが、実は「~してください(依頼)」「~しましょう(勧誘)」「~するな(否定の命令)」といった文も命令文に含まれます。今回はそんな命令文についてご紹介します。
命令文の特徴
命令文の特徴は2つです。まずはこれを覚えてください。
- 主語がない
- 動詞の原形を使用する
人が誰かに命令するとき、命令する相手は「あなた/あなたたち」つまり「You」ですね。そのため、わざわざ主語を明記する必要がないということになります。
~しなさい
一般動詞の命令文
一般動詞を使った文を命令文にするには、上で記載の通り「主語を省略」し「動詞の原形」で始めます。このとき動詞は文頭にくることから先頭を大文字にするのを忘れないようにしてください。
「You clean your room.(あなたは自分の部屋を掃除します)」を命令文にすると以下のようになります。
主語であるYouを省略し、動詞cleanが先頭にきています。こうすることで「あなたの部屋(=自分の部屋)を掃除しなさい!」という意味になります。
be動詞の命令文
be動詞を使った文を命令文にする場合も同様に「主語を省略」し「動詞の原形」で始めます。このときbe動詞は「be(原形)」となることに注意してください。
「You are a good boy.(あなたはいい子です)」を命令文「いい子になりなさい」にすると以下のようになります。
~してください(依頼)
基本は命令形の文章と作り方は同じです。文頭に「Please」もしくは文末に「, please」をつけることで依頼の文となります。日本語でも人に何かを頼むときは「窓を開けて!」よりも「窓を開けてください」と言いますね。英語も同じ感覚を持っていればOKです。
「You close the window.(あなたは窓を開けます)」を依頼の命令文「窓を開けてください」にすると以下のようになります。下の2文はどちらも同じ意味になります。
~しましょう(勧誘)
基本は命令形の文章と作り方は同じです。文頭に「Let’s」をつけることで依頼の文となります。
「You play soccer.(あなたはサッカーをします)」を勧誘の命令文「サッカーをしませんか?」にすると以下のようになります。
~するな(否定の命令)
基本は命令形の文章と作り方は同じです。文頭に「Don’t」をつけることで依頼の文となります。命令文は命令する相手であるYou(あなた/あなたたち)をわざわざ明記する必要がないと冒頭に記載しました。そのため、三単現のときのように否定の命令文を作る際に「Doesn’t」を使ったりすることはありません。
「You swim in this river.(あなたはこの川で泳ぎます)」を否定の命令文「この川で泳いではいけません」にすると以下のようになります。
be動詞の文章でも同様に否定の命令文を作ることができます。「You are noisy.(あなたは騒ぎます)」を「騒いではいけません」にすると次のようになります。be動詞は原形の「be」になっている点に注意してください。
まとめ
命令文は簡単な文法ですし、パッと声に出しやすいのもあり、英会話のコミュニケーション力を広げてくれるものです。しかし、使い方によっては話し相手の方から威圧的な態度に思われてしまう可能性もありますのでビジネスの場などで気軽に使用するのは避け、丁寧な表現を使うようにしてください。丁寧な表現についてはまた後ほど記事にできればと思います。