「わたしはこの机を作ります」という文の主語は「わたし」ですね。では、この文の主語を「この机」に変えるとどうなるでしょうか?
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「この机はわたしによって作られます」となりますね。このように「動作の受け手を主語にした文」のことを「受動態(=受け身)」と言います。今回はこのような受け身の文についてご紹介します。
受け身の文の作り方
主語 + be動詞 + 過去分詞形の動詞
早速ですが、受け身の文を作っていきましょう。先程の例で出した「わたしはこの机を作ります」を受け身にした「この机はわたしによって作られます」という文を作ってみます。
このように、受け身の文では「be動詞+過去分詞」が述語になります。be動詞を過去形にすることで「~された」という文を作ることができます。
下の例文では「わたしはこの机を作りました」を受け身にした「この机はわたしによって作られました」という文になります。
過去分詞形とは?
過去分詞とは、過去形と同様に動詞が変化した形の1つです。受け身の文だけでなく、完了形の文などでも使われます。
一般動詞の過去形と同様にルールが3つありますので覚えておきましょう。
- 規則動詞:過去形と同じ(語尾にdやedをつける)
- 不規則動詞:過去形と過去分詞形が同じ
- 不規則動詞:様々な形になる
規則動詞:過去形と同じ(語尾にedやdをつける)
規則動詞の場合は過去形と過去分詞形の形は全く同じになります。yをiに変えてedをつけるなどのルールも同じになります。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
play | played | played |
like | liked | liked |
study | studied | studied |
try | tried | tried |
stop | stopped | stopped |
不規則動詞:過去形と過去分詞形が同じ形になる
不規則動詞の場合は過去形の時と同様に1つ1つ覚える必要があります。過去形と合わせて音読して覚えることをオススメします。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
have | had | had |
make | made | made |
build | built | built |
不規則動詞:様々な形になる
不規則動詞のルールとして、過去形と異なる形になる動詞が存在します。不規則動詞でありながら、過去分詞形が原形と同じになるパターンもありますので、出てきたものから1つずつ覚えていきましょう。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
see | saw | seen |
know | knew | known |
go | went | gone |
write | wrote | written |
come | came | come |
受動態の行為者を表すときに使うby
上の例文では行為者(動作をする人)である「わたしによって」と表す際に「by me」と言います。
- This book is read by many people.「この本はたくさんの人に読まれます」
- These pictures were taken by my husband.「これらの写真はわたしの夫によって撮られました」
行為者を言う必要がない/不明なとき
行為者が一般の人々であって、特定の人物でないときや、そもそも行為者が不明の場合などは上の文で出てきた「by ~~」を省略することも可能です。
- Hindi is spoken in India.「インドではヒンディー語が話されています」
- The window was broken.「窓が壊されました」
まとめ
受動態(受け身)の作り方についてご紹介しました。使いやすい文法ですのでまずは基本を覚えてみてください。