現在完了形は、「現在」「完了」した、つまり「今終わった」ということを伝える表現です。
中学3年で習う範囲ですが、いまいちニュアンスが理解できず、ただなんとなく「have+過去分詞形」で表すということだけ覚えてしまっていました。
今回は改めて学び直してみたので、備忘録も兼ねてまとめてみます。
過去形とは何が違うの?
まずは次の2つの文を読んでみてください。
- 昨日は13:00に昼食を食べました
- ついさっき昼食を食べたので、仕事に戻ります
これはどちらの文も「ご飯を食べた」ということを言いたい文ですが、次のような違いがあります。
- 「昨日」食べたという話をしている(=一昨日や今日などの話しはしていない)
- 「少し前にご飯を食べ終わった」ので、今はお腹がいっぱいである(=現在に続いているというニュアンスをもつ)
日本語で「ご飯を食べた」という表現があった場合、上のように、過去形の意味で使うことも、現在完了形の意味で使うこともできるため、英語で説明する際にどっちを使うべきかの判断が難しいです。
現在完了とは
↑にでてきた「ついさっき昼食を食べたので、仕事に戻ります」という文ですが、「ついさっき食べた(=食べ終わったばかり)」ということは、過去に「食べ始めた」ということになります。
つまり「過去に始まったことが現在まで繋がる」という意味を持つ考え方が現在完了形になります!
現在完了形には、次の3つの意味があります。
- 継続:ずっと~している
- 経験:~したことがある
- 完了・結果:~したところである・もう~してしまった
今回は現在完了形その1ということで「継続」についてご紹介します。
現在完了の文の作り方
主語 + have (もしくはhas) + 過去分詞形の動詞
現在完了形の文にはいくつか意味がありますが、文の作り方はすべて同じです。
主語が「三人称・単数・現在形」のときは、動詞に三単現のsがつくため、haveがhasへと変化しています。
↓三単現について復習し直したい方はコチラ
継続「ずっと~している」
継続は「ずっと~している」つまり、過去に始まった状態が今も続いていることを表すような文です。
例えば次のような文です。
僕はここに7年間住んでいます
これを英語に直すと
I have lived here for 7 years.
となります。
I have lived が表す内容は「(過去から現在まで)live」 がつながっているイメージです。
これがどのくらい継続しているかというのは後ろに書き、今回は、「for 7 years(=7年間)」となります。
つまり、7年間この場所に住み続けて現在まで至っているため、
- I have lived here for 7 years.「わたしはここに7年間(ずっと)住んでいます」
と訳すことができます。
同様に、次の例文を見てみましょう。
蘭は朝の9:00からずっと部屋で勉強をしています
これを英語に直すと
Ran has studied at her room since 9:00 am.
Ran has studied が表す内容は「(過去から現在まで)study」 がつながっているイメージです。
これがいつから続いているのかというのは後ろに書き、今回は「since 9:00 am(=午前9時から)」となります。
つまり、午前9時からずっと部屋で勉強をして現在まで至っているため、
- Ran has studied at her room since 9:00 am.「蘭は朝の9時から(ずっと)自分の部屋で勉強をしています」
と訳すことができます。
継続の文と一緒に使われることの多い「for」と「since」
すでに↑の例文でも登場している通り、継続の文(ずっと~している)では、「for」や「since」がセットで使われることが多いです。
forの後ろには期間を表す言葉が、sinceの後ろにはその動作が始まったタイミングがきます
- for:~の間
- for a long time「長い間」
- for an hour「1時間」
- since:~以来、~から
- since 2010「2010年から」
- since last year「昨年から」
- since I was a high school student「高校生の頃から」
まとめ
現在完了の文第1弾「継続」の意味を持つ英文についてご紹介しました。
次回は「経験」の意味を持つ英文についてご紹介します。
第2弾の記事はコチラから
第3弾の記事はコチラから