英会話をしていると頻繁に登場する英単語「the」
学生時代に「母音(a,i,u,e,o)から始まる単語」につける「the」は「ジ(発音記号:ði)」と発音すると習ったかと思います。
例:The apple→ジ アップル(発音記号:ði ǽpl)
しかし、オンライン英会話の先生の会話を聞いていると「母音から始まらない単語の前に使われるthe」であっても「ジ」と発音していることがしばしばあります。
最初は「訛り的なものなのかな?」と思っていたのですが、「ザ」も「ジ」もどちらも使っていることがあるので先生に尋ねてみました。
母音から始まる単語につける場合
冒頭にも書きましたが、まずはこのルールを習うかと思います。
apple、orange、hourなど、スペリングではなく、発音した時に母音から始まる英単語のときはその前につく「the」は「ジ」と発音します。
では、ここからは例外のパターンをご紹介します。
最上級の形容詞を強調したい場合
I had the best tempura last night.
突然ですが、この文を読んでみてください。「アイ ハド ザ ベスト テンプラ ラスト ナイト」と読んだのではないでしょうか。この場合はニュアンスとしては「昨夜は最高に美味しい天ぷらを食べました」となります。
この「ザ」を「ジ」と発音し、「アイ ハド ジ ベスト テンプラ ラスト ナイト」と発音した場合は、「昨夜はもう本当に最高の天ぷらを食べたの!!」というように「最高度合いを強調」したニュアンスを持つようになります。
この発音はどの形容詞の強調でも使えるわけではなく「最上級の形容詞」を強調したいときになります。
そもそも最上級の文なので「~の中で1番」のように強調した意味を持つのですが、これをさらに「ジ」と発音することでより強調されるようになります。
最上級の文については↓の記事を読んでみてください。
名詞を強調したい場合
OMG!
I lost my car’s key…
「困った!車の鍵をなくしてしまった!」
Well, well.
I will help you look for.
「やれやれ、僕も手伝うよ」
Ah… I can’t find…
「ああ…見つからない…」
Is this the key?
「これが探している鍵?」
鍵を見つけたコナンが言っている台詞「Is this the key?」の「the」を「ジ」と発音することで「これは(あなたが探している)鍵ですか?」と強調した意味をもつことになります。
「Is this the key that you are looking for?」のように「あなたが探している」と全て説明をしている場合は特に強調の必要がないため「ザ」と発音してOKです。
言葉がつまってしまった場合
これは割と会話の中でも頻繁に聞く気がします。
I’ll go to the convenience store.
Do you like me to buy anything for you?
「コンビニ行くけど何か買ってくるものある?」
Can you buy the… you know… the juice you were drinking last night.
「あれを買ってきてほしいな。
えっと…あれだよ…昨日蘭が飲んでたジュースだよ」
Oh, the grapefruit juice?
「ああ、あのグレープフルーツジュースね?」
「あの…なんだっけ…」と言いたいときは「ザー…」と伸ばすのではなく「ジー…」と言うことも多いようです。
悩んでいるときや次の単語が出てこない場合などにも「ジ」という発音が使われることもあるとのことでした。
まとめ
今回は「ザ」と「ジ」と発音する「The」の使い分けについてご紹介しました。
しかし。今回のはあくまで例であって必ずしもこうである必要があるわけではなく、話者が言いやすい方で使うことも多いからそんなに意識しなくても大丈夫だよとのことでした。
この発音を意識しすぎてどもってしまうよりは、積極的に自分の話しやすい方で会話するようにした方がいいよ!とアドバイスを受けました。
よかったら参考にしてみてくださいね。