ことわざは聞いたことあるでしょうか。実は英語圏でもことわざは一般的な表現です。日常会話や映画、新聞記事など様々な場面で使われることも多いのですが、直訳では意味が伝わりにくいものも多くあります。ぜひ日本語と英語の表現の違いも感じてみてください。
日本語と同じような意味をもつ英語のことわざ
覆水盆に返らず
It is no use crying over split milk.
直訳すると「こぼれた牛乳を見て泣いても無駄である」という意味になることから、日本語では「覆水盆に返らず」と同様の意味になります。
・split:spill(こぼす)の過去形/過去分詞形
・覆水盆に返らず:一度してしまったことは取り返しがつかないことの例え
百聞は一見にしかず
Seeing is believing.
「見ることは信じること」つまり、「耳で聞くよりも目で見るほうがはるかに理解できる」=「百聞は一見にしかず」と同様のことわざになります。例文では動名詞を使用していますが、不定詞を使って「To see is to believe.」としてもOKです。
失敗は成功のもと
Failure teaches success.
何度も失敗を重ねても、その失敗は成功するための鍵やヒントになるということから、諦めずに何度も挑戦することが成功へのだということわざです。英語の勉強でも同じことが言えそうですね。
雨降って地固まる
After the storm comes a calm.
「嵐の後に静けさがやってくる」という意味から「苦難の後には以前よりも結束が強まること」という意味の「雨降って地固まる」と同様のことわざになります。
嵐の前の静けさ(何か異変が起こる直前におとずれる不気味な静けさ)とは異なりますので気をつけてくださいね。
・雨降って地固まる:苦難の後には以前よりも結束が強まること
早起きは三文の徳
十人十色
So many men, so many minds.
「たくさんの人がいたらたくさんの心がある」つまり「十人十色」という意味になります。会議の場や意見交換会などでも使えそうな表現です。
郷に入っては郷に従え
When in Rome, do as the Romans do.
「ローマにいるときはローマ人がするようにしなさい」という文から「郷に入っては郷に従え」という意味のことわざになります。
急がば回れ
Make haste slowly.
「早く目的地に着きたいならば危険な近道よりも遠くても安全かつ確実な方法をとった方が早く到着できる」という意味のことわざです。海外などでタクシーに乗った際などに使えそうな表現ですね。
時は金なり
Time is money.
英語で書いても意味が伝わりやすいことわざの1つですね。お金の大切さは誰しもがわかっているけれど、時間についてはあまり大切さを意識していないが、時間も同様に貴重なもののため無駄にしてはいけないという意味になります。ついついスマートフォンを見る時間が長くなって本来やるべきことをできていないときなどに使える表現です。
終わりよければ全てよし
All is well that ends well.
もし途中で困難があったとしても結果がよければよしとしようという意味ですね。他にも、結果がよければいいのだから今は耐えて頑張るときだ!というように作業の途中の励ましの言葉としても使えます。シェークスピアの戯曲のタイトルにもなっているので聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。直訳から想像がつくものもあれば、直訳を少しひねったことわざもあったのではないでしょうか。ことわざが話せるようになると「英語できる人…!」と思われることでしょう。ぜひ気になった方は他のことわざも調べてみてくださいね。