近年、男性/女性といった区別がなくなる社会になってきました。日本語でもスチュワーデスはキャビンアテンダントに看護婦は看護師と呼ばれていますね。
英語でも今までは使われていたけれど最近では使われなくなった英単語が存在します。今回はそんな使われなくなった単語の代わりに用いられるgender neutral word(性的に中立な言葉)についてご紹介します。
gender neutralな英単語
店員:server
レストランやカフェなどの店員さんのことを指す英単語になります。以前は男性の店員さんを「waiter」、女性の店員さんを「waitress」と読んでいましたが、現在は性別を特定しない「server」を使用するのが一般的となっています。
例:I’m working as a server at a restaurant.「わたしはレストランの店員として働いています」
販売員:salesperson
家電量販店や洋服屋さんなどのお店の販売員は、男性は「salesman」女性は「saleswoman」と読んでいましたが、この性別の差をなくして現在は「salesperson」と呼びます。
例:I asked a salesperson if they had the coat in a larger size.「販売員さんにコートの大きいサイズがあるかを尋ねました」
警察官:police officer
警察官のことを指す英単語です。以前は「policeman」と言うのが一般的でしたが、警察官は女性もいますので「man」ではなく「officer」を使うようにしてくださいね。
例:I was spoken to by a police officer.「わたしは警察官に話しかけられた」
消防士:firefighter
消防士も警察官同様に「man」が用いられ、以前は「fireman」と言われていましたが、現在は男女の区別がない「firefighter(火事と戦う人)」が一般的となっています。
例:Many firefighters have been battling the bushfires.「多くの消防士が山火事の消火活動を行っています」
実業家:businessperson
日本語でも実業家のことを「ビジネスマン」と呼ぶことがあるかと思いますが、女性の実業家も多い現在、英語では「businessman」は使われず「businessperson」が一般的となります。
例:My friend is a businessperson.「わたしの友達は実業家です」
俳優/女優:actor
以前は俳優さんは「actor」、女優さんは「actress」と区別して呼んでいましたが、最近では「actor」に統一されることが多いです。日本語でも最近は男女問わず「俳優の〇〇さん」と紹介することが多いです。
例:Sharon is a famous actor.「シャロンは有名な俳優です」
客室乗務員:flight attendant
冒頭にも記載の通り、以前はスチュワーデス(stewardess)と呼ばれていました。しかし、最近では「flight attendant」が一般的となっています。
日本語では「キャビンアテンダント(CA)」と呼ばれていますがこちらは実は和製英語になります。全く通じないわけではありませんが、海外では「flight attendant(FA)」を使うようにしましょう。
例:I want to be a flight attendant.「わたしは客室乗務員になりたいです」
新入生:first-year
大学に進学するのがほとんど男子生徒だった名残もあり、大学1年生は「freshman」というのが今まで使われてきました。最近では中立な意味の「first-year student」という表記を使うようにしてください。
例:Subaru is a first-year student at university.「昴は大学1年生です」
まとめ
日本語 | 以前の呼び方 | 最近の呼び方 |
男性店員 | waiter | server |
女性店員 | waitress | |
男性販売員 | salesman | salesperson |
女性販売員 | saleswoman | |
警察官 | policeman | police officer |
消防士 | fireman | firefighter |
実業家 | businessman | businessperson |
俳優 | actor | actor |
女優 | actress | |
客室乗務員 | stewardess | flight attendant |
新入生 | freshman | first-year |
一部になりますが、様々なgender neutral wordをご紹介しました。特に職業などでは「man」が含まれているものが多いです。翻訳された文章をそのまま鵜呑みにせず、ジェンダーに配慮した単語を使うように意識してみてください。