先日の記事で英語の語順について学びました。
今回は動詞以降(以後、動詞句)についてご紹介します。動詞句の基本文型は以下の5つです。それぞれの例文と意味を照らし合わせながら覚えてみてください。
- 自動型
- 説明型
- 他動型
- 授与型
- 目的語説明型
ちなみにですが、以降の文や書籍などで見かけることの多いSVOCは以下の言葉の頭文字ですので合わせて覚えておくとよいと思います。
- S:Subject = 主語
- V:Verb = 動詞
- O:Object = 目的語
- C:Complement = 補語
自動型(S+V)
自動型は第1文型とも呼ばれ、主語(S)と動詞(V)だけで作られた文型です。
例:I sleep.「私は眠ります」
例:She runs.「彼女は走ります」
説明型(S+V+C)
説明型は第2文型とも呼ばれ、主語・動詞に加えて補語(C)が加えられて作られた文型です。主語=補語(S=C)の関係が成り立つことが特徴となっています。
例:Conan is a student.「コナンは学生です」
例:This is a pen.「これはペンです」
上の例では、「Conan」と「a student」、「This」と「a pen」がそれぞれbe動詞で結ばれています。このような動詞を連結動詞と呼び、3つのグループに分けられます。
- 状態を表す連結動詞:be動詞、keep、stay…など
- 知覚を表す連結動詞:look、sound、feel…など
- 変化を表す連結動詞:come、grow、go…など
他動型(S+V+O)
第3文型とも呼ばれる他動型は、主語・動詞に加えて目的語(O)が加えられて作られた文型です。この目的語の部分には名詞句がきます。
例:Shinichi has a soccer ball.「新一はサッカーボールを持っています」
例:She studies physics at college.「彼女は大学で物理学を勉強しています」
授与型(S+V+O+O)
第4文型とも呼ばれる授与型は、第3文型と異なり、動詞の後ろに2つの目的語が置かれて作られた文型です。一般的に「主語(S)は目的語(O)に目的語’(O’)を動詞(V)する」といった意味になり、Oには人、O’にはモノが入るため、「与える」「くれる」といった授与関係を表します。
例:I gave him a present.「わたしは彼にプレゼントをあげます」
例:Jody teaches us English.「ジョディは私たちに英語を教えます」
上の例を下のようにすることで、授与型を他動型に言い換えることもできます。その場合、後ろに移動した「人」の前にはtoもしくはforがつきます。
変更後:Jody teaches English for us.「ジョディは私たちのために英語を教えます」
目的語説明型(S+V+O+C)
第5文型とも呼ばれる目的語説明型は、動詞の後ろに目的語、そしてその後ろに補語が置かれます。このとき、目的語=補語(O=C)が成り立つことが特徴となっており、補語が目的語について補足説明する形となります。
例:We call her Ayumi.「私たちは彼女を歩美と呼びます」
例:Makoto makes Sonoko happy.「真は園子を幸せにします」
上の例では、「her」=「Ayumi」、「Sonoko」=「happy」という関係が成り立っているということがわかるかと思います。第4文型の場合は「目的語(O)≠目的語’(O’)」という関係になりますので見分ける際はここに注目してみてください。また、第5文型でよく使われる動詞もご紹介しますので合わせて覚えておきましょう。
- call「~を~と呼ぶ」
- make「~を~の状態にする」
- name「~を~と名付ける」
- keep「~を~にしておく」
- have「~を~してもらう」
- see「~が~するのを見る」
- find「~を~であると気付く」
まとめ
今回は、動詞句の5つの基本文型をご紹介しました。それぞれの文型の特徴を掴みつつ意識して文を読んだり作ったりしてみてください。