発音習得レッスン第3回、今回は[f]と[v]と[θ]と[ð]の発音方法をご紹介します。
再掲:発音を勉強する上でのポイント
口の形と連結(リンキング)
英語を発音するにあたって、自然な口の動きと言葉同士の連結が重要です。日本語でも母音によって口の形が異なりますが、英語の場合は発音する際の口の形に加えて舌の位置を確保しながら発音する必要がでてきます。
こちらは音別に都度ご紹介していきます。
また、英語の文章は単語間にスペース(I□speak□English)があるため、「アイ、スピーク、イングリッシュ」と単語間で息継ぎをしてしまいがちです。
しかし、ネイティブの方の英語を聞いたことがある方はおわかりの通り、単語間も息を繋いで発音することでより自然な発音が可能になります。
この連結を意識して発音の練習をしてみてください。
どうやって発音練習したらいいのか
発音を習得するには発音が正しくできているのかのチェックは欠かせません。
現在はAIによる音声認識が発達しておりますので、ご自身の発音をこのAIを用いて診断し、修正することが可能です。
スマートフォンもしくはパソコンなどで音声認識を用いて実際に発音診断しながらぜひ学習してみてください。
[f]と[v]の発音
発音記号の[f][v]は、どちらも下唇を上前歯の先につけ、その場所に強く息を当てるイメージです。
この時、唇は噛まずに触れるだけにすることを意識してください。
[f]は無声音、[v]は有声音になります。
トレーニング
それでは、下記の単語をそれぞれ発音してみましょう。
各単語のfやvの次の母音の口の形を意識して発音するようにしてみてください。
- face [feis]
- fifty [fifti]
- food [fu:d]
- fox [faks]
- left [left]
- coffee [kɔ́ːfi]
- very [veri]
- view [vju:]
- voice [vis]
- never [nevə]
- seven [sevn]
[θ]と[ð]の発音
発音記号の[θ][ð]は、どちらも舌先を上の歯の先につけ、その場所に強く息を当てるイメージです。
この時、下の歯を使って舌を支えながら息の当て具合を調節してください。
[θ]は無声音、[ð]は有声音になります。
トレーニング
それでは、下記の単語をそれぞれ発音してみましょう。
各単語のθやðの次の母音の口の形を意識して発音するようにしてみてください。
- third [θɚːd]
- thank [θæŋk]
- earth [ɚːθ]
- something [sʌmθɪŋ]
- that [ðæt]
- they [ðéɪ]
- with [wìð]
- mother [mʌðɚ]
まとめ
[第1回([s][z])、第2回([ʃ][ʒ][h])、第3回([f][v][θ][ð])とこれまで9つの摩擦音(息の通り道を狭くし、そこを流れる空気の摩擦によって出す音)をご紹介してきました。
日本語にはない音もあり、最初は難しく苦手に感じる方も多いと思います。(わたしも未だに苦手意識があります)
何度も何度も音を聞き、積極的に声を出すことで自然と身につくものだと思いますので、ぜひどんどん声に出して練習を繰り返してみてください。