evenは「~でさえ」といった意味を持つというのは何となくわかっていても、このevenを用いた「even if」や「even though」と何が違うのかわかりますか?と言われたときにすぐに説明をするのは難しいかと思います。
今回はそんな「even」「even if」「even though」の違いについてご紹介します。
evenを使う時
evenには、副詞的意味と形容詞的意味がありますが、今回は、even ifや、even thoughとの意味の違いを紹介するため、副詞的意味にフォーカスを当ててご紹介します。
- 副詞的意味:~でさえも、~すら、いっそう、なお
- 形容詞的意味:平らな、平坦な、公平な、一様な…など
驚いたことを強調して言いたいとき
evenは、「びっくりした!驚いた!」ということを強調する場合に使われます。
even自体はあくまで「強調をする役割」のため、文章中にevenがない場合でも文は成立します。
Eventhe boy can read the book!
「その少年でさえ、その本を読むことができるのよ!」
- 今回の例では「the boy」の前にevenを置いているので、「その少年でさえ」と少年を強調しています。
even ifを使うとき
起こる可能性が低いことを強調して言いたいとき
even ifは、この後に来る文の内容が「実際に起こる可能性は低い」場合に使われます。
「もし~であっても」と訳されることが多いです。
Even if it rains, I’m going to go to the library.
「もし雨が降った場合でも、わたしは図書館に行く予定です」
上の文では「(雨予報はないけれど)もし雨が降った場合でも」というニュアンスを持っています。
even ifは仮定法で使うこともできる
仮定法は「事実と異なる内容」や「普通起こることのない内容」を言いたい時に用いられる文法です。
If(もし~なら)に強調のevenをつけることができます。
Even if today was the last day of my life, I would sleep until noon.
「もし今日がわたしの人生最期の日であったとしても、昼まで寝ているだろうな」
even thoughを使うとき
事実、すでに起きたこと、結果が明らかなことを言いたとき
even thoughは、この後に来る文の内容が「すでに起きたこと」や「このあとの結果が明らかである」場合に使われます。
Even though the weather was bad, I could.
「ひどい雨が降ったにもかかわらず、わたしは図書館に行きました」
上の文では「すでにひどい雨が降ったという事実があった」というニュアンスを持っています。
まとめ
使い方 | 訳し方(一例) | |
even | 驚いたことを強調する | ~でさえも… |
even if | 起こる可能性が低いが、強調する | もし~だったとしても… |
even though | 事実、結果が明らかなことを強調する | ~にもかかわらず… |
「even」「even if」「even though」の違いについてご紹介しました。
強調表現なため、なくても困らないものではありますが、よりニュアンスが伝わりやすくなるため、ぜひ覚えて日常会話で使ってみてください。
参考になれば幸いです!