海外出版の料理に関係する書籍や記事を見ると、材料の単位が日本と異なっていて困ったことがある方も多いのではないでしょうか。今回はそんな料理で使える英語表現をご紹介します。
大さじ小さじ
まずは日本と海外の計量スプーンの違いを見ていきましょう。ちなみに計量スプーンは英語で「measuring spoon」と言います。measure(測る/測定する)ためのスプーンということですね。
日本の大さじ小さじは何ml?
日本では小さじ1杯が5ml、大さじ1杯が15mlとなります。つまり、小さじ3杯=大さじ1杯となります。
海外で使われる「さじ」は何ml?
海外でも日本で言う大さじ小さじのようなものが存在します。大きい方のさじが「table spoon」、小さい方のさじが「tea spoon」となります。省略した書き方で「table spoon=tbsp」「tea spoon=tsp」と書かれることも多くあります。では、それぞれの量は何ccなのでしょうか。
1 table spoon=約14.8ml
1 tea spoon=約4.93ml
もうお気づきかもしれませんが、じつは日本の大さじ小さじとほぼ同じです。わずかなズレはありますが、料理においてこの程度の誤差は許容範囲と言えるでしょう。これで日本で使用している計量スプーンを海外レシピでも気にせず使えますね。
しかし、注意していただきたいのがここで紹介したものはアメリカでの定義という点です。オーストラリアでの1 table spoonは「20ml」になります。(1 tea spoonは5mlです)
スプーン一杯以上の量を計りたいとき
上で大さじ小さじについて紹介しましたが、スプーン一杯以上の量を計測したい場合もあると思います。日本語では「グラム」が用いられますが海外ではどんな単語が使われるのでしょうか。
グラムとオンス
多くの国では日本と同様にグラム(grams)が用いられますが、アメリカではオンス(ounces)が用いられることが多いです。また、グラムが「g」と略されて書かれるようにオンスは「oz」と書かれることが多いです。
1オンス(ounce)は約28.3グラムになります。
計量カップ
計量カップは英語で「measuring cup」と言います。日本で1カップというと200mlを指しますが、海外ではどうなのでしょうか。
海外の計量カップは何ml?
実は、国によっても1カップの量が異なります。アメリカは8オンスで1カップと定義されているため、1オンス(約29.57ml)×8=236.56≒240mlになるというわけですね。
- アメリカ:240ml
- イギリス:250ml
- カナダ:250ml
- オーストラリア:250ml
長さを表す
日本でも何cm幅に切ってくださいというような場面があると思います。日本語と同様にセンチ(centimeters)が使われるものもありますが、インチ(inches)が使われることも多いです。また、センチは「cm」に、インチは「in」と略されて書かれることが多いです。
1インチ(inch)は約2.5センチになります。
~を少々
日本語でも「塩少々」のように何かを少量だけ用いるときに使われる表現がありますね。英語ではこの「少々」と言いたい時に「pinch」という単語が使われます。pinchは「つまむ/つねる/摘み取る」という意味の英単語です。
レシピなどでは親指と人差し指を用いて1回でつまめる塩/胡椒などの量を1pinchとして使われます。
まとめ
計量にまつわる英語表現についてご紹介しました。これを知らないとレシピを見ているのになんだか味付けが上手くいかない…ということにもなってしまいますので海外のレシピで料理を作る際は注意してみてくださいね。