今回は「望む/希望する」といった意味の英単語「hope」と「wish」について違いをご紹介していきます。
hopeとwishのどちらを使うでしょうか?
突然ですが、問題です。
I’m running a slight fever so I’ll go to bed early…
「微熱があるから早めに寝るね…」
Rest well.
I ( hope / wish) you will get well soon.
「ゆっくり休んでね。早く(体調が)良くなるといいね」
Thank you.
「ありがとう」
この会話でコナンくんが使うべき動詞は「hope / wish」のどちらでしょうか。
答えは…「hope」です。
hopeもwishも願望や希望を指す英単語ではありますが、ここではhopeが適切となります。
ではなぜhopeが適切なのかをそれぞれの単語が持つニュアンスから考えてみましょう。
hopeは実現する可能性がある願望/希望
hopeは「実現する可能性がある願望/希望」を指すときに使われる動詞です。
上で出てきた会話ではコナンくんが「早く良くなるといいね」と体調不良の蘭さんに伝えています。
そのため、蘭さんの体調は良くなる可能性があるため「hope」が適切というわけですね。
もしお見舞いの場面でwishを使うと「(治らないと思うけど)治るといいですね」という意味になってしまい、不適切な表現となってしまいますので注意してください。
hopeを用いた例文
- I hope it’s sunny this weekend.「今週末晴れるといいなあ」
- I hope you pass the exam.「あなたが試験に合格することを望みます(=合格するといいですね)」
- Ayumi hopes Conan likes this present.「歩美はコナンがこのプレゼントを気に入ってくれることを望みます」
wishは実現可能性が低いもしくは不可能な願望/希望
wishは「実現可能性が低いもしくは不可能な願望/希望」を指すときに使われる動詞です。
実現可能性が低いため、仮定法(もし~なら…なのになあ)でもしばしば使われます。
wishを用いた例文
- I wish I were a bird.「もしわたしが鳥だったらなあ…」
- I wish I had a lot of money.「お金持ちだったらいいのになあ…」
- I wish I could, but I still have a lot to do.「行きたいのですが、やらなくてはいけないことがたくさんあるんです…」
まとめ
hopeとwishの意味の違いをご紹介しました。
- hope:実現する可能性がある願望/希望
- wish:実現可能性が低いもしくは不可能な願望/希望
「雨が止んだらいいのになあ」という文を英語に直すと下の2文を作ることができます。日本語では同じ意味になりますが、英語では使う動詞によってニュアンスが変わってきますので注意してください。
- I hope it will stop raining.「雨が止みますように(止む可能性あり)」
- I wish it would stop raining.「雨が止んだらいいのに(止む可能性なし)」
正しい場面で正しい動詞を使うことのできるよう特徴を掴んでみてくださいね。