「授業のノートをとる」や「指示を忘れないようにメモをとる」というように、どちらも「何かを書く」というときに使われる言葉ではあるなあ、とは思うのですが、英語でも同じ意味で使われているのか知りたくなり、調査しました。
noteとmemoの違いとは
書いたものを他の人と共有するかどうか!
ずばり、違いは「書いたものを他の人と共有するかどうか」で使う単語が変わります!
- note:自分が使う(見る)ためのもの
- memo:他人と共有して使うためのもの
noteの使い方
自分が使う(見る)ためのもの
noteは、「自分が使う(見る)」場合、つまり「自分用の記録・覚え書き」などの場合に使われます。
ちなみに、Weblio英和辞典で「note」と調べると↓のように出てきます。
- (短い)記録
- 覚え書き
- メモ
- 原稿
- (略式の)短い手紙
- (正式な)文書
- 通達
- (本文の)注
- 注釈
- 紙幣
こちらに「メモ」という意味を持つことが書かれているように、英語の「note」には「メモ」にあたるということになります。
また、「注意」「注釈」などの意味も持つ単語のため「a short information letter(=略式の短い手紙)」として付箋という意味でも使われる単語です。
例:I wrote a note about my mother’s new phone number.「母の新しい電話番号のメモを書きました」
例:The teacher gave her students many notes about English test.「先生は生徒たちに英語のテストについての注意を与えました」
memoの使い方
他人と共有して使うためのもの
memoは、「他人と共有する」場合、つまり「会議の議事録や連絡事項」などの場合に使われます。
memoは「memorandum」の略称のため、日常というよりはビジネス面で使われることが多い単語です。
ちなみに「memo」は、紙だけではなくメールなどでの連絡事項も含まれます!
例:I received the memo about yesterday’s meeting.「昨日の会議の議事録を受け取りました」
例:Didn’t you get the memo?「理解してる?常識だよ?」
日本語でのメモとノートの使い分け
日本では、ノートというと「学校や塾などで使うノートブック」を思い浮かべ、メモというと「自分用に書き留めておくもの」として使われています。
日本語で使われているノートとメモは、本来の英語の意味と反対になっているのね!
おまけ
日本語で置き型ではないパソコンのことを「ノートパソコン」と呼びますが、英語では「laptop」と言うため、海外ではノートパソコンと言っても通じません。
例:I bought a new laptop.「新しいノートパソコンを買いました」
また、日本語で言う「メモをとる」は英語では「take a note(take notes)」もしくは「make a note(make notes)」と言います。
例:Please make a note my new phone number.「わたしの新しい携帯番号をメモしてください」
おわりに
日本語と英語の「note」と「memo」の意味の違いについてご紹介しました。
- note:自分が使う(見る)ためのもの
- memo:他人と共有して使うためのもの
参考になれば幸いです。