日本人同士の会話でも、一方が「ガーッ」と話し続けてしまっては会話は成立しません。
自分が話すときは相手に伝わるように、反対に相手の話を聞く際はきちんと耳を傾ける必要がでてきます。
これは英会話でも同様です。今回はそんな旅行先などでの会話で困った場合に使える対処法についてご紹介します。
自分の英語が相手に伝わらない時
まずは自分の英語が相手に上手く伝わらず、困った際に使える対処法を3つご紹介します。
- さらに大きい声で話す
- 伝えたいキーワードを強調する
- アクセントを変えてみる
さらに大きい声で話す
何かを伝えた時に相手から「Pardon?」や「What?」や「Say that again?」などと言われた場合、まずは落ち込まず、もう一度大きな声で話してみてください。
日本人同士でも「え?何て言った?」と聞き返すことがあるように、ネイティブ同士の会話でも聞き取れなかった場合は普通に聞き返します。
「伝わらなかった…」と落ち込んでしまいそうですが、まずはもう一度伝えてみましょう。
伝えたいキーワードを強調する
例えば米花公園(Beika park)行きのバスがどこにあるか尋ねたいときは「Where is the bus to the Beika park?」となりますが、この文で特に伝えたい単語は「bus」と「Beika park」になります。
これらの単語を意識して強く言うことで伝わりやすくなります。
ちなみにですが、英語の発音が苦手で「 フウェア イズ ザ バス トゥー ザ ベイカ パーク」と日本語と同じようにしか発音できない…という場合でも「バス」と「ベイカ パーク」を強く言うことで伝わりやすくなりますよ。
アクセントを変えてみる
上の2つを駆使しても上手く伝わらない場合、キーワードとなる単語のアクセントを変えてみてください。
例えばレストランなどで食後にお願いしますと頼んでいたデザートを持ってきてもらいたい場合
Could you bring the dessert I ordered now?
「注文したデザートを持ってきてもらえますか?」
などと言うかと思います。
このとき「dessert」の正しい発音は「デザート」と「ザー」にアクセントを置くのですが、「デザート」のように「デ」にアクセントを置いてしまうと、砂漠という意味の「desert」になってしまい、
What???
と上手く伝わらなくなってしまいます。
意外と英語の伝わる伝わらないはアクセントが重要な役割をしている場合がありますので、意識してみてください。
相手の英語がわからない時
続いて、相手の英語が相手に上手く聞き取れず、困った際に使える対処法を4つご紹介します。
- 聞き取れなかったと伝える
- ゆっくり話してほしいと伝える
- どこがわからないかを具体的に伝える
- これで合ってますか?と確認をする
聞き取れなかったと伝える
相手の英語が上手く聞き取れないなあと思ったら、まずは早めに「Sorry?」や「Excuse me?」と言うのが◎です。
さらに「I didn’t get what you said.(仰ったことがわかりませんでした…)」と付け加えることでより相手に伝わりやすくなります。
ついつい「うんうん」とうなずいてしまいそうですが、わからない場合は「わからないです」と早めに伝えましょう。
最後まで説明をしてもらったあとに「わかりませんでした…」と言っては相手の気分も悪くなりますので注意してください。
ゆっくり話してほしいと伝える
相手の会話が早すぎで聞き取れない場合は次のような表現を使って「ゆっくり話してもらえますか?」と伝えましょう。
- Please speak more slowly.
- Would you please slow down?
もし相手の方がペラペラと話していてなかなか口を挟みにくい場合は手を挙げるなどのジェスチャーをしながら「Slowly, please!」と短めに言うのも◎です。
どこがわからないかを具体的に伝える
途中まで聞き取れたけど、最後に何を言ったか聞き取れなかった…という場合は、伝わったところまで伝えてこの先は何と言ったの?と尋ねると◎です。
Would you like to try a steak with garlic sauce?
「ガーリックソースのステーキはいかがですか?」
(何かのステーキを勧められたなあ…)
A steak with… what?
「ステーキの…何ですか?」
(何かのソースのステーキを勧められたなあ…)
What kind of sauce?
「何のソースですか?」
With garlic sauce.
「ガーリックソースですよ」
これで合ってますか?と確認をする
多分聞き取れたんだけど、合っているかわからないなあ…という場合は、そのままうやむやにせず、これで合ってますか?と確認すると◎です。
I’d like to go to the Beika library.
Where do I get off?
「米花図書館に行きたいのですが、どこで降りればいいでしょうか?」
It is the fifth stop.
「5番目のバス停ですよ」
Did you say the fifth stop?
「5番目のバス停と言いましたか?」
もし、聞き直した後に「No.(いや、違いますよ…)」などと言われた場合は「What did you say?(何と言いましたか?)」や「Sorry, please say that again?(ごめんなさい、もう一度お願いします)」などと聞き直してください。
まとめ
海外で会話に困った時に使える豆知識についてご紹介しました。英単語云々の前にまずは意識を変えると案外伝わるものです。
伝わらなかった…聞き取れなかった…と凹まず、積極的に会話してみてください。