前回、子音の[s]と[z]の発音方法をご紹介しました。今回は第2弾ということで、[ʃ]と[ʒ]と[h]の発音方法をご紹介します。
再掲:発音を勉強する上でのポイント
口の形と連結(リンキング)
英語を発音するにあたって、自然な口の動きと言葉同士の連結が重要です。
日本語でも母音によって口の形が異なりますが、英語の場合は発音する際の口の形に加えて舌の位置を確保しながら発音する必要がでてきます。
こちらは音別に都度ご紹介していきます。
また、英語の文章は単語間にスペース(I□speak□English)があるため、「アイ、スピーク、イングリッシュ」と単語間で息継ぎをしてしまいがちです。
しかし、ネイティブの方の英語を聞いたことがある方はおわかりの通り、単語間も息を繋いで発音することでより自然な発音が可能になります。
この連結を意識して発音の練習をしてみてください。
どうやって発音練習したらいいのか
発音を習得するには発音が正しくできているのかのチェックは欠かせません。
現在はAIによる音声認識が発達しておりますので、ご自身の発音をこのAIを用いて診断し、修正することが可能です。
スマートフォンもしくはパソコンなどで音声認識を用いて実際に発音診断しながらぜひ学習してみてください。
[ʃ]と[ʒ]の発音
発音記号の[ʃ][ʒ]は、どちらも歯茎の上に舌を近づけ、そこに強く息を当てるイメージです。
[ʃ]は無声音で、学校などで先生の言う「シー!静かにしなさい!」の「シー」の発音をイメージしていただければわかりやすいかと思います。
一方で[ʒ]は有声音です。発音方法自体は[ʃ]と同じですが、声帯を震わせて声を出すのが特徴です。
トレーニング
それでは、下記の単語をそれぞれ発音してみましょう。各単語のʃやʒの次の母音の口の形を意識して発音するようにしてみてください。
- she [ʃiː]
- shoes [ʃu:z]
- shut [ʃʌt]
- shake [ʃeik]
- machine [məʃíːn]
- wash [wάʃ]
- vision [víʒən]
- garage [gərάːʒ]
- usual [júːʒuəl]
応用編
最後は文章で練習しましょう。今回は有名な早口言葉をご紹介します。ぜひ単語間の連結を意識しつつ発音診断しながら挑戦してみてください。
- She sells seashells by the seashore.
- The shells that she sells are seashells, I’m sure.
[h]の発音
発音記号の[h]は、無声の摩擦音です。喉の奥から息を通すイメージです。
[h]の次にくる母音の形を先に作ることを意識して発音するようにしてください。
トレーニング
それでは、下記の単語をそれぞれ発音してみましょう。[huː]の部分を口先のみで発音すると[fuː]と間違えられることがあります。何度も口に出して違いを確かめてみてください。
- hand [hænd]
- help [help]
- home [houm]
- who [huː]
- behind [bihaind]
- ahead [əhéd]
応用編
最後は文章で練習しましょう。ぜひ単語間の連結を意識しつつ発音診断しながら挑戦してみてください。
- Who has my hood?.
- He hit his hand very hard.
まとめ
[ʃ]と[ʒ]と[h]の発音方法をご紹介しました。
sea[siː](スィー)がshe[ʃiː](シー)とごちゃまぜにならないよう、気を付けてくださいね。
また、[s]と[ʃ]をすばやく区別し発音するのは難しいです。何度も何度も声にだして習得してみてください。