インドで生活をしていると、中華麺を見つけるのがなかなか難しいです…。
日本食レストランなどに行けば美味しいラーメンが食べられはするものの、パパッとランチを済ませたいときに中華麺があれば便利だなあと思うこともしばしば…。
一時帰国時に日本で買ってストックをしておいても、気づいたらなくなっていてがっかり…なんてことも。
そんなとき、パスタ麺があれば中華麺を作れるよ!という記事を目にしました。
今回はそんなパスタ麺を中華麺風にアレンジする作り方をご紹介します。
必要なもの・材料
- パスタ麺:100g
- 重曹(ベーキングソーダ):大さじ1
- 塩:小さじ1
- 麺を茹でる用の水:1L
こちらは、料理研究家のリュウジさんのレシピを元にしています↓
これは家庭で出来る錬金術なのですが
水1Lに塩小さじ1、重曹大さじ1を入れ沸かしパスタを茹でるとシコシコの中華麺風になり
こいつを水350cc、白だしとペースト中華だし小さじ1ずつ、醤油小さじ2とおろしにんにく少々沸かしたスープに入れると超旨いラーメン風パスタになるのです!是非お試しを! pic.twitter.com/3ACvp9kOp8
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) May 11, 2018
作り方
- 水に重曹と塩を入れて沸かす
- パスタ麺を鍋に投入する
- パスタ麺の規定時間茹でる
これだけ!簡単!
芯が残っていない方がより中華麺のように感じられますので、わたしは規定時間よりも1分程長く茹でるのが好みでした。
ご自身の好みによって調整してみてください。
重曹を入れるとなぜ中華麺の食感になるの?
中華麺には「かん水」という粉が生地に混ぜられています。
これを小麦粉に混ぜることで、中華麺ならではの弾力性・色味・風味などが生じます。
パスタ麺にはかん水は使われていないため、中華麺と比べると弾力性が少なく、麺も切れやすいです。
そこで、パスタ麺を茹でる際に重曹を入れて化学反応を起こし、麺をもちもちした食感に変化をさせることができます。
化学:重曹の役割
重曹(ベーキングソーダ)は、炭酸水素ナトリウムです。
- 化学式:NaHCO3
これを加熱すると、二酸化炭素を放出して、炭酸ナトリウムになります。
- 2NaHCO3→Na2CO3 + CO2
- 炭酸水素ナトリウム→炭酸ナトリウム + 二酸化炭素
炭酸ナトリウムはアルカリ性(=塩基性)の物質のため、水に溶かすことで、パスタ麺を茹でる水がアルカリ性になります。
この水(お湯)で麺を茹でることで、アルカリ性とグルテンの反応が起き、もちもちした麺の食感と香りになるというわけです。
重曹はベーキングパウダーで代用できるのか?
重曹は英語で「ベーキングソーダ」と言いますが、似たような名前の「ベーキングパウダー」という商品もあります。
これらは代用できるのかと合わせて、違いを紹介します。
重曹とベーキングパウダーの違い
ベーキングパウダーは炭酸水素ナトリウムに他の成分も入ったもの!
明確な違いはこれで、重曹は「炭酸水素ナトリウム100%」で構成されていますが、ベーキングパウダーは他の物質も含まれています。
そのため、代用は難しいと考えてよいと考えられます。
実際に食べてみた
実際にこちらの作り方でパスタ麺を茹で、自作のラーメンスープに入れて食べてみました。
食感はたしかに中華麺ならではのもちもちさで、後味に若干パスタ感は残るものの、とても美味しく食べることができました。
ですが、パスタは基本的にまっすぐな麺なため、見た目は「パスタだなあ」という印象でした。
おわりに
パスタ麺を中華麺にする裏技を試してみたというお話でした。
海外在住の方でなかなか中華麺が手に入りにくい…でも中華麺がほしい…という方にはぜひ試してみていただきたいです!
ラーメンだけでなく、この方法で茹でた麺で焼きそばなどを作ってみるのもありですね◎